空き店舗と商業地の地価

2020-09-01

新型コロナウィルス感染症の拡散は、飲食店などの経営に大きな影響を与えています。聞いた話では、管理会社は店子からの家賃の減額依頼の対応で大変だそうです。

先日、ネットで静岡市の繁華街の記事が出ていました。静岡市の繁華街である両替町では、空き店舗が目立っており、飲食店の撤退が続いているそうです。地元の不動産業者の方はあ、現時点では、行政による支援事業、持続化給付金や家賃補助などで持ちこたえている店舗の撤退が今後は続くと予想しています。この業者さんの話では、空き店舗のテナント募集する際の新規家賃は、現行家賃より1割から2割下げる提案を大家さんにしているそうです。

空き店舗が増えたり、料の値下げが続けば、その収益ビルから十分な収益を得られず、鑑定評価で試算する収益価格は下がることになります。また、大家さんの経営を圧迫した結果、商業ビルの売りが増え、供給が需要を上回ることになり、商業地地価は下がることになります。

今回の新型コロナウィルス感染症蔓延の地価への影響、注意深く見守る必要があると思います。

愛知県・名古屋市の不動産鑑定士「松岡不動産鑑定士事務所」