不動産価格と商業施設の距離

2020-09-11

最寄り駅までの距離が不動産の価格に与える影響は大きく、住宅地の場合、徒歩15分を超えると競争力がかなり落ちる傾向があります。駅から近いと、通勤や通学に便利ですし、時間と体力が助かりますから。

最近、高齢化の進んだ街は、商業施設までの距離があり住みにくい、との記事を見ることがあります。確かに、用途地域による制約でスーパー等が建てられないことも理由かと思います。通常の鑑定評価では、駅距離との比較で商業施設までの距離が価格に与える影響は小さく、場合によっては考慮しないこともあります。

将来的に高齢化社会が進み、商業施設の有無が不動産需要に与える影響が大きいと判断される場合、商業施設からの距離が鑑定評価額に大きな影響を与えることになる可能性はあります。但し、商業施設は鉄道駅と違い、新店・閉店が容易ですから、その点も考慮する必要はあると思います。

愛知県・名古屋市の不動産鑑定士「松岡不動産鑑定士事務所」