愛知大学名古屋校舎(愛知県みよし市)が、今月名駅近くの笹島地区に移転しました。名古屋周辺の私大の一部都心への移転は続いていましたが、全面移転は愛知大学が初めてになると思います。
郊外に立地する大学が移転すると、残された大学跡地の再利用の問題とともに、下宿学生向けに建てられたアパートをどうするかが問題となります。学生向けアパートは単身者向けに造られており、家族向けへの転用が無理のため、立地に劣る物件だとこのまま空室が続くことになりかねません。また、今回の場合は、「学生の下宿」等位条件で建築許可が下りているので、校舎が移転しても学生以外には貸し出せないそうです。
これまでは、大学近くの土地は賃貸経営によいとされてきましたが、今回のような都心回帰の流れが進むと、必ずしも安泰とは言えないようです。