松岡不動産鑑定士事務所

愛知県・名古屋市の不動産鑑定事務所のブログです。

昔、車のカタログを集めていた人がいました。話を聞くと、車が好きなことに加えて無料だから、との返答でした。堅実な趣味だと感心したことがあります。

先日、ネットで物件情報を集める趣味がブーム、との記事を見ました。最近は売買・賃貸ともネットで物件情報が取得できますから、不動産が好きな人には楽しい趣味だと思います。

ちなみに私も、趣味ではありませんが毎日競売情報が載ったサイトは見ています。仕事柄、不動産の情報を集めるのは得意ですが、競売物件もそれぞれ個性があり、興味深く楽しんでいます。

趣味というと、お金がかかる印象がありますが、インターネットが普及した現在、お金を掛けずに楽しむ方法はいくらでも見つかりそうですね。

団塊世代の大量退職が始まって以降、郊外の戸建住宅を売って都心のマンションへの買い替えを勧める記事が増えているように感じます。体の自由がきく今のうちの利便性の高い都心に住居を移すことで、買い物や医療などのサービスが受けやすくなる、というのが売りのようです。

このような話に興味を示す方は、郊外の戸建住宅の売却によって得た資金を、都心のマンションの購入資金に充て、余った売却益を老後の資金に充てる、というような考えをお持ちのようです。

実際は、衰退の始まった郊外の住宅地、建物の老朽化しており、希望の価格で売却できるケースはほとんどなく、それどころか売却にも苦戦することが多いです。

戸建賃貸と勧める記事も散見されますが、十分な家賃を得られるケースは少なく、賃借人とのトラブルも懸念されます。

戸建住宅からマンションの買い替え、自宅以外に十分な資産をお持ちの方が、終の棲家に都心を選ぶのは良いと思いますが、そうではない場合は失敗するケースが多く、信頼できる専門家にご相談するなどして慎重な判断をなさることをお勧めします。

愛知県名古屋市及び東尾張地域、西三河地域はコロナ禍の一時期を除いて地価の上昇が続いています。個人による戸建住宅やマンションの需要増がその主な要因と考えられますが、金融緩和で余剰資金を得た投資家による需要が地価を押し上げているとの声も聞かれます。

先日、愛知県豊橋市に投資型マンション建設、との記事をみました。豊橋市を中心とする愛知県東部地域は長らく地価が横ばいから下落傾向にあり、経済も停滞している印象でしたが、積極的に投資物件を販売する企業が現れました。

コロナ禍前に戻った印象のある不動産市場ですが、先行きが不透明な中で東三河での不動産投資、今後の展開が注目されます。

戸建住宅の賃貸というと、以前は転勤などで長期間自宅を不在にする期間、賃貸に出す、というイメージでしたが、最近は戸建住宅の賃貸を積極的に行っている投資家もいるようです。

先日、ポルシェが乗り放題、という特典付きの戸建住宅の記事を見ました。場所は愛知県長久手市、家賃は月36万円、2階建て3LDKの新築建物になります。

ポルシェの維持費は家賃に含まれており、家賃の半分の月18万円がポルシェにかかる費用だそうです。

さらに特典は、6年住めばポルシェが借主のものになること、ポルシェの値段が約1400万円、ポルシェの費用が約1296万円とのことなので、約100万円安く購入できるのと同じ計算になります。

このような思い切った特典つきの賃貸物件が今後増えていくかどうか、興味深く見守りたいと思います。

土地や建物を所有すると、その所有者に固定資産税が課せられますが、土地の固定資産税評価額は時価を超えてはいけないとされており、通常、時価の70%で評価されることになります。

土地の固定資産税評価額は、周辺の地価公示地や地価調査基準地の価格とのバランスを考慮して決められるので、特殊な土地を除いてほぼ適正な価格であると考えられます。

建物ですが、こちらは総務省が定めた評価基準に基づいて評価されているのですが、老朽化した建物であっても価値がなくなることはなく、築年を経た建物の場合、評価額が時価を上回ることが多いです。

先日、岩手県の市が独自のルールで建物の評価額を算定したため、適正な課税が行われず、問題になっているとの記事を見ました。市は新たに積算するとのことですが、少なくとも2年はかかるとのことです。

評価替えを間近に控え、市は納税者からの対応に苦慮しそうです。

鉄道の高架下、駅の近くなどもは飲食店や居酒屋などの店舗が多く入っていましたが、耐震性の問題から廃止されるケースが増えています。

名古屋市の地下鉄東山線藤が丘駅にも、延伸時から飲食店や居酒屋が多く入り、藤が丘の駅や万博などで整備された際もその多くが営業を続けていました。

その藤が丘駅高架下のテナントですが、高架の耐震補強の必要性から退去を求められているそうです。藤が丘は最寄りに大学も多くあり、飲食店も賑わっている印象でした。

街並みが変わる前に、一度、藤が丘の居酒屋に行ってみたいと思います。

前回、水没したペンション村について書きましたが、先日、干ばつで干上がったイラクのチグリス川から、3400年前の古代都市が出現、との記事を見ました。気の遠くなるような昔の古代都市の出現、スケールが違いますね。

遺跡を調べている考古学者は、この干ばつで水位が下がったこの時期に調査をするそうです。次回、いつ調査できるか不明なので、急いでの調査になりそうです。

世界中で多発する気候変動、今回のような干ばつによる遺跡の出現、度々起こらないことを祈りたいと思います。

過疎化やかっての観光地の衰退とともに、その廃墟を訪れることを趣味にしている人が増えています。私有地はもちろんその建物にも無断で入っては行けませんが、遠目から見ることができる廃墟もあります。

その代表的なものとして、過疎が進み人が住まなくなった集落や廃業して久しい宿泊施設、遊園地などがありますが、バブル期に盛んに開発された別荘地も廃墟かしたものが沢山あります。

先日、瀬戸内海沿岸の水没したペンション村の記事を見ました。この廃墟と化したペンション村は塩田跡地に造られており、排水が止まったある時から水没が始まったそうです。

このような例として、ダム建設により水没した集落が時々記事になりますが、塩田跡地の水没したペンション村、かっての賑わいを思うと寂しい気持ちになります。

6月 6th, 2022

天井の低い家

No Comments, 不動産の話, by admin.

建物の天井高は建築基準法で居室部分は210cm以上と決められているそうです。但し、日本人の平均身長が昔より高くなっている昨今、210cmではかなり圧迫感を感じそうです。

先日、天井高220cmの中古マンションを買って後悔した方の記事を見ました。圧迫感に加えて、箪笥などの置ける家具の高さが制限されてしまたり、つるすタイプの照明だと、顔にあたる心配もありそうです。

私も天井の低い家に住んだことがありますが、想像以上の圧迫感があります。何だか落ちつけないですし、後悔した方の気持ちがよく分かります。

建築基準法で天井高が定められた当時は、平均身長が低かったことに加えて、畳で座卓の生活が中心であり、椅子と机での生活が主になった今の時代にそぐわなくなったと思います。

建築基準法も今の時代に合わせて、改正すべき点は改正される時が来たのかもしれません。

家は本来、人が生活する場所であり、趣味や娯楽のスペースはおまけ的なイメージだったと思います。

最近、趣味を本格的に楽しみたい方が増えているのか、様々なスタイルの家が見られるようになりました。私が聞いた話では、自宅で空中ブランコを楽しむため、天井が体育館のように高い家を建てられた方がいるそうです。

先日、自動車が趣味の方が500坪のガレージ付き住居を建てられた、との記事を見ました。写真で見ると、本当にプロの整備工場のような趣でした。

最近は趣味を極めてプロ並みの腕前をお持ちの方も増えており、趣味を楽しむための家を持つ方が増えていくと思います。。