7月1日、国税庁が2019年路線価を公表しました。結果は全国平均を前年1.3%上回り、バブル崩壊後で初めて4年連続で上昇しました。インバウンド需要に沸く首都圏や3大都市圏をはじめ北海道のニセコや沖縄の観光地での上昇が目立ちました。
ちなみに、石川県と大分県は下落から上昇、兵庫県は下落から横ばいになりました。上記3件は全て観光地を抱えていることが理由だと思います。
その他26件が前年と同じく下落、上昇から下落に転じたのは滋賀県でした。大阪や京都の地価上昇の影響が滋賀県まで及ばなかったのでしょうか?彦根城や琵琶湖など観光地を抱えており、住環境の良い街も多く下落は意外に感じました。
愛知県の路線価は7年連続の上昇で、特に名古屋市中区栄地区の上昇率が顕著でした。再開発に対する期待感や、マンションやホテル用地の需要増による影響が大きいと考えられます。名駅地区についても上昇は続いており、リニアの開業をにらんだ駅西口再開発による価格の上昇傾向は続いてくものと思われます。