軽量鉄骨造は建物の建築工法の一つで、名前のとおり軽量な鉄骨を躯体として建てられる建物になります。比較的安価で耐久性が高く、工期も短いメリットがあります。ですが、世界的な鋼材価格の上昇を受け、安価であるというメリットは薄れつつあります。
また、デメリットとしては、鉄骨に張り付けられたALCボードを壁とするため、遮音性や断熱性に劣るなどが上げられます。特に、共同住宅などではお隣や上下階の音が響くなどの声も聞かれます。
私も軽量鉄骨造のアパートに住んだことがありますが、夏暑く冬寒く、お隣の生活音に悩まされた経験があります。複数アパートを所有するオーナーの方の多くも、苦情処理の多い軽量鉄骨造のアパートは敬遠するようです。
今後、鋼材価格の上昇傾向が続くと予想されますが、安価であるという軽量鉄骨造のアパートのメリットがなくなり、鉄筋コンクリート造との価格差が小さくなれば軽量鉄骨造のアパートの建築戸数も減っていくかもしれません。