新型コロナ感染症蔓延の影響で大幅な減少となった建築着工数、昨年2021年はその反動で前年比+6.6%、86万5909戸と発表されました。3年ぶりの増加となり、コロナ禍前の19年度(88万3687戸)に迫るところまで回復しました。
在宅時間の増加を理由に一戸建住宅の増加が大きく、注文住宅が前年比+6.9%(28万1249戸)、建売住宅が+11.4%(14万4124戸)となりました。賃貸アパートなどの貸家も+9.2%(33万752戸)の増加となりましたが、金融緩和による金余りや各種助成金でのマンションやアパート投資の増加が理由と考えられます。
マンションは用地価格や建築費の高騰を受け、開発業者が駅近や居住環境のよい地域での販売に重点を置いており、-5.0%(10万2762戸)となりました。
今回の建築着工結果、コロナ禍で報道されている不動産市況に凡そ合致した内容と考えれます。