最近、賃料評価のご相談が増えているように感じます。確かに、土地の価格に関しては、路線価や地価公示などのHPからみられますし、建物は固定資産税の評価額などで対応することも可能でしょうが、賃料、特に地代は客観的な指標が乏しいからだと思われます(借地権や底地に関しても言えると思います)。
賃料、、特に継続賃料の鑑定評価は、作業量も多く、評価主体の判断が求められる箇所が多いため報酬も高額になる傾向があります。また、依頼者が賃借人の場合、経費に関する資料(固定資産税や管理費等)の入手が難しく、さらに作業量が増えることになります。
このような理由から正式な鑑定評価ではなく、簡易なものを求められる方も多いのですが、上記で述べたように作業を端折ることが難しい上に査定根拠が弱くなるので簡易な査定書はお引き受けすることができないのが現状です。
ですが、裁判などにおいては、私の鑑定評価書でよい結果を生むケースも多いので、費用の問題が無い場合は鑑定評価書をおすすめしているのですが。