反社会的勢力関連不動産の価格
2022-06-15
度々このコラムでも書いている反社会的勢力関連の不動産のお話、今回は反社事務所ではなく、反社会的勢力の関係者の自宅の価格がテーマです。
反社会的勢力の事務所は、抗争などで一般住民が被害を受けるのを避けるため、様々な制約が設けられています。売買される場合には心理的瑕疵を有する物件に該当する可能性が高く、当然、市場性減価は発生します。
先日、反社会的勢力の関係者の自宅が競売に付された、との記事をみました。市が1800万円で購入したもので、売却希望価格は2434万円だそうです。周辺相場よりかなり割安とのことですが、現時点で応募はないそうです。
私が不動産鑑定評価の仕事を始めたころ、右翼団体の幹部の自宅の競売評価を行ったことがありましたが、そこは落札されました。但し、今回は反社幹部の方の自宅であり、私の売却予想価格は売却希望価格の半値、若しくはそれ以下になると思料されます。
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