他人の土地を賃貸借
2023-09-22
他人の土地を自分の土地と勘違いして使用しているケースはあり、私も鑑定評価の仕事の中で2件遭遇したことがります。
一つは市街化調整区域内の宅地で、大規模な土地の中に一部他人の土地が入っているケースでした。時効取得の要件を満たしていましたが、その土地を購入なさいました(過去、ブログでも書きました。)。
もう一つは、開発されて期間を経た古い住宅団地内の土地で、土地の登記が移動していないのに自宅用地として利用しているケースでした。このケース、売買されていたか不明でしたが、時効取得の要件は満たしていました。結局、占有者はこの土地を購入しました。
先日、静岡県で問題になっているのは、駐車場として賃貸している土地は市有地か民地かということです。登記上の所有者は市ですが、賃貸人は自己所有の土地であると主張しています。
通常、固定資産税は登記上の所有者に納税義務がありますので、土地所有を主張する賃貸人は固定資産税等は払っていなかったようです。
賃貸人は過去の売買契約書などを土地所有の証拠としており、今後の裁判の行方が注目されます。
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