市街化区域内の開発制限

2024-08-22

市街化区域は都市計画法で、すでに街の整備が進められて市街地になっている区域と、おおむね10年以内に優先的、計画的に市街地として整備を図るべき区域になります。

この文言から、市街化区域は市街地として整備される区域であると理解されますが、市街化区域内にも災害などの危険性の高いエリアが存在する場合があります。土砂災害警戒区域や土砂災害特別警戒区域は代表的なもので、市街化区域内であっても人が住むのに適した地域とはいえません。

先日、広島土砂災害や西日本豪雨で大きな被害を出した広島県において、市街化区域内の土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)の開発に制限を掛ける動きがある、との記事を見ました。この記事の中では「逆線引き」という言葉で表現されていました。

但し、この逆線引きは簡単なことではなく、既に人が住んでいる地域の人を動かす計画となりますので完了まで長い時間が掛かることが予想されます。

計画では、概ね20年で逆線引き終了を目指すとしています。この計画、困難は予想されますが、災害に強い国土を造るためにも市街化区域をコンパクトにすることは必要であり、全国的にも注目を集めそうです。

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