絵画の鑑定評価と不動産の鑑定評価

2015-06-03

少し前のお話ですが,絵画の鑑定結果の違いで,60万円で購入したものが6億円で落札されたとの記事が出ていました。これは,クリスティーズとサザビーズの専門家の鑑定結果の食い違いの結果だそうです。

不動産の鑑定評価の世界でも,ここまでの差が生じることはないと思われますが,複数人の鑑定士が評価を行うと階差が生じることはあります。理由は色々考えられますが,情報量の違いから単に鑑定人の能力の差であることもありますし,あってはならないことですが悪意の場合もあります。

通常,裁判の場合は原告と被告が鑑定評価書を出し合って争い,決着が付かない場合は第3者鑑定による鑑定人評価などを参考に判決を出すようです。

極めて特殊な鑑定評価でなければ,正しい手順を踏んでいれば大きな違いが生じることは少なく,同じような水準に落ち着くことが一般的です。

愛知県・名古屋市の不動産鑑定士「松岡不動産鑑定士事務所」