殺人事件が起きた不動産
2016-05-18
殺人、自殺を含めてそこで人が死んだ不動産は事故物件と呼ばれ、瑕疵のない通常の物件と比較した場合相当の減価が発生します。取引価格はおそらく市場時価の5割以下になるのではないでしょうか。
事故物件であってもそこで居住等するには何ら問題はないのですから、そのような事情を気にしない人にはお買い得な物件だといえます。実際、事故物件のみを取り扱っているHPサイトもありますから。
先日、ネットニュースに殺人事件が起きた豪邸がネット公売で売り出された、との記事が出ていました。売り出し価格(最低入札価格)は756万円、新築時の価格が約2億円、現在でも4000万円程度の価値はあるとのことです。ちなみにこの物件は1111万1100円で落札されたそうです。相場の4分の1程度の価格になります。
落札者の属性はわかりませんが、自己使用目的なのか転売目的なのか、建物は取り壊すか、など興味は尽きません。将来的な転売を目的とした投資目的の可能性も否定できないと思います。
←「占有権の価格」前の記事へ 次の記事へ「人口減と住宅地の価格」→