公共のごみ置き場と不動産鑑定評価額

2019-07-06

不動産の価格は、隣地やその周辺に嫌悪施設があると下がることはよく言われますが、公共のごみ置き場も嫌悪施設にあたると考えられます。特に、自治会の規約(自治会員の同意が必要、等)であったり、ワイヤーや杭で固定されていて動かすことが困難な場合などは、鑑定評価額も下がると判断されます。先日、ネットニュースに、100万円払って他の家の前に移動をお願いする、との記事がありました。可能か否かは別として、資産価値で100万円以上の増加になれば、やる意味はあるかもしれません。

嫌悪施設ではありませんが、家の前に電柱やバス停がある場合、嫌な人はお金を払ってでも移動して欲しいと思うかもしれません。かなり昔、テレビで家の駐車場の前に電柱があり、駐車に困難している人が出ていました。ちなみに電力会社に交渉したところ、移設に当時の価格で30万円かかると言われ断念したと言っていました。

バス停はバス会社との交渉次第で移動可能とのことでしたが、実際、動かしたケースはあるのでしょうか?

最後に、携帯電話の基地局が減価要因になるか、と相談を受けたことがありますが、難しい判断になると思います。基地局との距離や高さ、地域(純粋な住宅地域か否か)などから判断することになると思います。

愛知県・名古屋市の不動産鑑定士「松岡不動産鑑定士事務所」