鑑定評価とオークション
2020-10-29
不動産鑑定士が試算する鑑定評価額は、不動産鑑定評価基準に則って算定される価格で、正常価格を求める場合は市場で実際に取引される価格、すなわち時価となります。
この時価ですが、実際に売れる価格を求める必要があると思います。よく、「ある価格とあるべき価格」、と言われますが、不動産の鑑定評価ではあるべき価格ではなくある価格を求める必要があります。
先日、ケネディ大統領が暗殺当日に乗っていたリンカーンがオークションで4000万円で落札された、との記事を見ました。オークションの落札価格は実際に売れた価格、まさに時価、と言ったところでしょうか。
不動産鑑定士が行う不動産鑑定評価とオークション、実際の時価が決まるという意味で手段は違えど似た性質を持っていると感じました。
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