不動産鑑定評価と地歴調査
2020-11-06
不動産の鑑定評価を行う際、その土地が以前どのような土地であったかを調査することになります。その際、過去の住宅地図や閉鎖登記簿を使用し、過去の航空写真や地形図を使うこともあります。
先日、土地区画整理事業地内の土地の調査を行いました。以前は田を中心とした地域を開発し、大規模な住宅地域ができつつある地域です。
そのような地域はゼンリン地図やWEB地図が以前のままとなっており、場所の特定に苦労するのですが、事業計画図や仮換地図にて場所を特定します。その経緯で分かったのですが、過去の地図を見るとその土地は以前はため池、当然、埋め立ての際、地盤改良されているはずですが。
ため池の開発地は少し前にも遭遇したことがありますが、開発素地の価格が上昇したことも理由と考えられます。地歴調査、不動産の鑑定評価を行う上で欠かせない作業であるとともに、その土地の意外な歴史を知る機会でもあります。
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