過疎地のお寺の鑑定評価額

2020-11-27

以前、お寺の境内地の鑑定評価をしたことがあります。境内地といっても本堂のある敷地内ではなく、境内の片隅の一部の土地でお寺を修理する建築業者の方が使う事務所の敷地でした。とは言っても境内の中、木々がうっそうと茂り昼間でも薄暗い土地でした。ちなみに鑑定評価額は、かなり安かったと記憶しています。

そのお寺ですが、ネットで島根県の過疎地にある休眠中のお寺の境内地が国有化されるとの記事を見ました。そのままにしておくと災害の際など被害が発生する恐れがあること、宗教法人の特権を狙った悪意の取得者が現れる可能性もあり、今回の措置となりました。

このお寺、土地と建物の引き取り手を探したそうですが、資産価値が低く引き取り手はなかったそうです。以前ブログで書いたような、建物の老朽化が激しく、立地的にも合宿施設などとしての利用もできなかったようです。

今後、少子化に伴う人口減少により、休眠するお寺が増えていくものと思われますが、解決策としての国有化も増えていくことが予想されます。

愛知県・名古屋市の不動産鑑定士「松岡不動産鑑定士事務所」