マンション価格が「ワニの口」?

2026-09-02

アベノミクスによる金融緩和以降、上昇が続いている都心の不動産価格ですが、最近、売主の希望する募集価格と実際の成約価格に乖離が生じている、との声が聞かれるようになりました。

中でも中古マンションの乖離が大きく、東日本不動産流通機構が発表したデータによれば、現在、東京23区内では、売り出し希望価格と実際の成約価格に約30%の乖離が生じているとのことです。

この売り出し希望価格と実際の成約価格を折れ線グラフにすると、形が「ワニの口」に似ていることから不動産業界ではこのように呼ぶそうです。

売り出し価格は、買い希望者からの値引きの要望を加味し、やや高めの価格に設定し募集することが殆どですが、30%の乖離は大きいと思います。

ウクライナ危機のころ、地価や建築費、人件費等の上昇に伴い新築分譲マンションが高騰した際、築浅の中古マンションが購入した価格より高く売れたケースが多くあり、その話を聞いた売主が強気の価格設定をしているのだと思います。

また、中古マンションをリノベーションして再販する買取業者が30%超の価格設定を行っていたものが、ここにきて供給過多になったとの声も聞かれました。

今後、都心部の新築マンション価格は上昇が続くと思料されますが、中古マンション価格についてはどのような動向を見せるのか注視したいと思います。