美術品の鑑定評価
2023-04-07
日本の不動産鑑定士制度では、不動産鑑定士は不動産の価格の専門家という位置づけであり、不動産の価値を貨幣額で表した価格にて鑑定評価することがお仕事になります。
なので、日本では不動産以外の財、代表的なものですと、船舶や航空機、宝石などの美術品は、それを専門に扱う鑑定士の方がおられます。
長らく続いた世界的な金融緩和の影響で、余った資金の多くが株や不動産に流れましたが、投資目的での美術品や骨董品の購入の話も多く聞かれました。
株や不動産の場合は、売買市場が形成されており、情報も豊富なので突然の金融政策の変更や戦争などがなければ、大きな損失を被る被害は避けることも可能かもしれません。
一方、美術品はその真贋や価値が不透明であり、素人が手を出すべきではない、との声も聞かれます。実際に価値があるものであっても、価値に見合う価格で売れるか分かりませんし。
株や不動産で巨万の富を築いた人の話はよく聞きますが、美術品の売買でお金持ちになった人はあまり聞きません。それくらい美術品の鑑定評価は難しいのだと思います。