不動産の適正な価値配分

不動産の相続にはいろいろな問題が起こります。親の土地に自宅を建てている場合などは,相続によって土地が相続人の共有になることもあります。また,相続財産に賃貸アパートや農地・山林など価値把握が難しい財産がある場合もよくトラブルになります。親族間でのわだかまりやいざこざを避けるためにも,相続財産の適正な価格を把握することが重要です。
不動産の価値の配分が困難な場合として,以下のようなケースが考えられます。

底地権者と借地権者間における底地の一部と借地権の一部の交換(更地を2筆創出)

このような場合,借地権の存しない所有権,すなわち更地の土地を2筆創出することになります。
借地権や底地を評価する場合,国税庁の財産評価基準による借地権割合が使われることが多いのですが,借地権や底地の価格は個別性がきわめて強いため,本来借地権割合や底地割合には馴染まないものです。公平・妥当な交換割合を決定するためにも鑑定評価書の活用をおすすめします。

その他

土地の一部を借地している,建物が共有である,特殊な権利が付着する場合には,不動産の価値の配分が困難です。このような場合には,不動産鑑定士の作成した不動産鑑定評価書を活用することが良いでしょう。

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