2022年路線価
2022-07-02
7月1日、相続税・贈与税の算定基準である相続税路線価が公表されました。全国平均は2年ぶりに上昇しましたが、商業地や観光地についてはインバウンド需要の有無によって大きく異なる結果となりました。
全国1位は東京・銀座の鳩居堂前、37年連続の1位となりました。
今回の特徴としては、長野県白馬村が約20%の上昇、全国最大の上げ幅となりました。理由は主に外国人による不動産需要、別荘地として好まれており、北海道のニセコと同じような傾向となっています。
愛知県の路線価ですが、価格1位は名古屋市中村区名駅1丁目(名駅通り)で1248万円/㎡、上昇率1位は名古屋市東区久屋町8丁目(久屋大通)で+8.7%となりました。
今後ですが、コロナ禍が収束に向かい、円安を背景にインバウンド需要が以前に戻るようであれば地価、特に商業地は上昇が続くと予想されます。但し、建築資材をはじめ物価や金利の上昇など懸念材料も多く、予断を許さない状況が続くものと思料されます。
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