不動産の鑑定評価と適正価格
2020-08-26
不動産鑑定士が鑑定評価を行う上で指針となる不動産鑑定評価基準によれば、不動産の鑑定評価とは、「現実の社会経済情勢の下で合理的と考えられる市場で形成されるであろう市場価値を表示する適正な価格を、不動産鑑定士が的確に把握する作業に代表されるように、練達堪能な専門家によって初めて可能な仕事であるから、このような意味において、不動産の鑑定評価とは、不動産の価格に関する専門家の判断であり、意見であるといってよいであろう。」とされています。このように、不動産の鑑定評価は、不動産の適正な価格を求めることであるということができます。
この適正価格ですが、不動産の鑑定評価以外でも重要だと思います。例えば、飲食店のメニュー表には、その料理の値段が記載されていますが、材料の原価+費用(人権費や光熱費等)+利益で構成されるかと思います。その値段が、明らかに高い場合、消費者から適正価格ではないと判断されてしまいます。
競争が厳しい飲食業界、つぶれずに残っているお店は、適正価格で料理を提供している場合が多いと思います。もちろん、それ以上の価値、味や量があるお店は繁盛していますね。
私も依頼者から頂く鑑定報酬以上の仕事をするよう常に意識し、信頼を維持するよう仕事をします。
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