不動産の鑑定評価額と査定価格
2020-09-24
不動産の鑑定評価額は、不動産鑑定士が不動産鑑定評価基準に則って試算した価格で、作成された鑑定評価書には不動産鑑定士の署名・押印がなされています。
一方、不動産の査定価格は、その多くが不動産仲介業者の方が査定するもので、不動産流通近代化センター作成の比準表や、会社独自の方法で査定された価格になります。
先日、マンションの売却価格の査定で、「すぐ売る」価格と「高く売る」価格を同時に算出するサービスが始まった、との記事を見ました。「すぐ売る」は買取価格、「高く売る」は仲介価格だそうです。売り手と買い手の双方が利用できることがメリットのようです。
不動産の査定価格を記載した査定書、大手不動産会社のものですと査定価格に幅(〇〇万円~〇〇万円)をもって記載されているものもあり、また、同じ不動産であっても査定した会社によって大きな違いがあることもあります。
マンションは同じマンションの中で取引があれば試算価格の精度は上がる傾向があります。ちなみに先程の査定サービス、AIを使用して価格を査定するとのことですが、どの程度の精度でしょうか?精度が高ければ今後普及する可能性はあると思います。