隣接不動産の併合・分割取引

隣接不動産の併合・不動産の分割に係る評価

市場性を有する不動産について隣接する不動産を併合取得したり,不動産を分割しその一部を取得するに当たって,限定された市場における特定の当事者間においてのみ経済合理性が認められる場合があります。この「限定された市場における特定の当事者間においてのみ経済合理性が認められる価格」は鑑定評価では「限定価格」といわれる価格です。 

限定価格は,正常価格と同一の市場概念の下において形成されるであろう市場価値を乖離しても当事者にとって経済合理性が認められる価格であり,併合により生じる増分価値は併合される両者が寄与して生じさせるものであるので、両者に適正に配分すべきでしょう。

このような場合,増分価値の配分が問題となりますが,売り主や買い主が納得のいく資料をつくる上でも不動産鑑定評価書の活用をお勧めします。

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