霊園が見える不動産の鑑定評価
2021-06-29
眺望、景観は不動産の価格を形成する要因であり、特に高層マンションは、夜景などが楽しめる階層や位置の部屋の価格が高くなる傾向があります。
先日、ネットでマンションの部屋の窓から霊園が見える不動産について書かれた記事を見ました。不動産の鑑定評価を行う場合、通常、お墓は嫌悪施設として扱われ、隣地など影響があると判断される土地は減価が発生することになります。
今回のマンションから見える霊園が減価要因になるかとどうかの判断ですが、私は霊園の存在が眺望や景観に与える影響はないと思います。名古屋市でも大規模な霊園である平和公園、八事霊園、覚王山墓地などは全て高級住宅地の近くに立地しており、その環境の中に溶け込んでいると判断されますし、私は先人に守られている気がして、何だか安心します。
但し、これは不動産鑑定士としての私の意見であり、状況によっては景観が劣るとして減価することもあると思います。また、他の評価主体は違った判断をするかもしれません。
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