地下埋設物のある土地の鑑定評価
2022-01-23
地中に埋まっている地下埋設物ですが、地下の正確な状態は掘ってみなければわかりませんし、広い土地であれば、なおさら掘削調査は困難となります。また、埋設物の種類も、解体さらた建物の基礎であったり、コンクリートガラであったり、電気や水を流す導管である場合もあります(埋蔵文化財も地下埋設物の一つになります。)
このような土地を鑑定評価する場合、聞き取り調査はもちろん、閉鎖登記簿、過去地図、過去の航空写真などで地歴調査を行いますが、詳細な調査が必要な場合は、専門業者によるエンジニアリングレポートを使用することもあります。不動産の鑑定評価においては、土地の価格からその撤去費用を積算し控除することになります。
先日、ネットにNHKが購入した土地にコンクリート片が残されており、売り主の滋賀県に約8100万円の損害賠償を求める訴えを起こしたとの記事が出ていました。8100万円の内訳は、撤去費用と工期が遅れた分の損害だそうです。更地引き渡しの条件であったたのことであり、NHKの主張は認められる可能性が高いと思われます。
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