旗竿地の間口の歴史

2023-07-15

旗竿地とは読んで字のごとく、「旗竿の形をした土地」であり、袋地や敷延、延敷(延長敷地の略のようです)と呼ばれることもあります。

旗竿地の多くは、路地状部分が駐車場、その奥が建物敷地となるのが一般的ですが、建物建築には建築基準法上の道路に2m以上接面する必要があります。

不動産鑑定評価をしていると、古いミニ開発地などでは、間口が1.8mの旗竿地を見かけることがありますが、日本が以前、メートル法ではなく尺貫法であったころの名残です。現行法では再建築が出来ませんが、最近は自治体によっては条件付きで再建築を認めるところも出てきたと聞いたことがあります。

少し前に区画割された旗竿地の場合、2.5m程度の間口の土地が多いですが、駐車場の多くが幅2.5mであるように、路地状部分を駐車場として利用することを意識して決めたと考えられます。

最近は、3.0mを超える間口の旗竿地が多くなった印象ですが、車が大型化し、駐車スペース+通路を確保するために広くなったのだと思います。

先日、間口2.7m、縦17mの土地に3階建ての家を建てた方の記事を見ましたが、間口はほぼ駐車場の幅、キャンピングカーを3階建てにした感じなのでしょうか?

キャンピングカーはスペースに制約がある分、機能的に造られており、間口2.7mの家もきっと機能的な住みやすい家なのだと思います。

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