買い手のいない不動産のお話

2023-02-23

地方の過疎化が進む中、需要のない、いわゆる売れない、買い手のいない不動産が増えています。地方の空き家問題などはその代表的なケースだと思います。

最近、廃業した地方の大規模商業施設の跡地利用が問題になることがありますが、主要駅の近くであっても、衰退の進んだ商業地域の場合、新たに進出する事業者は少なく、売却が難航しているところも多いみたいです。

先日、山形県の大規模小売店の売却が進んでいない、との記事を見ました。今年夏までの売却目標でしたが、現時点で購入希望者はないとのことです。

また、新たな事業者が見つかった場合であっても、失敗するケースもあります。大分県では、旧高校跡地でオープンした複合施設が半年で事業停止した、との記事を見ました。商業施設は競争が激しく、地方の人口が少ない地域では当初から苦戦が予想されたと思います。

物価高などで消費が冷え込む中、地方の商業施設の廃業が進み、売却後の跡地利用も難航するケースが増えていくと思われます。

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