旧耐震基準のマンションの鑑定評価

2023-04-29

日本でも阪神淡路大震災、東日本大震災という2度の大きな地震により、建物の耐震性に関心が高まるようになりました。

建物の耐震性については、昭和56年に建築基準法が改正され、それ以降の建物は耐震性が向上しており、旧耐震基準のマンションは地震の規模によっては倒壊の恐れがあるとされています。

旧耐震基準のマンションのメリットそしては、築年が40年を超える建物となり、価格が十分にこなれていること、敷地に余裕があったり、専有部分も広めであることがあげられます(中には60㎡程度のマンションも多く見られますが。)。

デメリットとしては、耐震性が劣ること(特にピロティー式の駐車場の物件は地震に弱いと言われています)に加えて、間取りや設備に古さを感じさせることだと思います。

先日、旧耐震基準のマンションの鑑定評価を行いました。施工の質や量がよく、修繕維持の程度もよいマンションであり、ここ最近のマンション価格の上昇の影響を受け、価格も上がっている印象を受けました。

マンションは築年ではなく管理を買う、という言葉もありますが、地盤のよい敷地に建つ旧耐震基準のマンションで程度のよいものを探すのも面白いかもしれません。

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