地価と建築費高騰のマイホームへの影響

2023-05-06

日本の地価は戦後、一貫して上がり続け、バブル経済の崩壊により大幅に価格が下落して以降、何度かのミニバブルやリーンマンションなどを経て、上がったり下がったりしてきました。

その後、アベノミクスによる金融緩和により都心部の地価は上昇が続き、ここに来ての建築費の上昇により、マイホーム購入希望者には厳しい時代となっています。

先日、全国の自宅購入希望者に調査した結果、約6割が地価の高騰がマイホーム購入に影響した、とのことでした。予算が限られているとすると、1.敷地面積を狭くする、2.地価の安いところで土地を探す、3.建物の延面積を狭くする、4.施工の質や量を落とし、建築費を探す、などの方法を取ったと考えられます。

最近は狭小戸建住宅といわれる、庭のない3階建ての住宅や、家族向けマンションであっても、延面積が70㎡未満の物件が多くなっていますが、地価と建築費の高騰の影響であることは間違いありません。

この記事によれば、8割以上の人が中古住宅のリノベーションに前向きであると書かれていますが、リノベーション工事費も上がっており、安易な選択は注意が必要かと思います。

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