大学の都心回帰と跡地利用

2023-06-05

少子化が進む中、大学の都心回帰が進んでいます。

大学は、特に地方によっては無くてはならない存在となっており、飲食店をはじめとした商業施設や、下宿生を受け入れるアパートの大家さんの生活など広範囲に影響を与えています。

かなり前、岡山県のある大学が県内の他市へ移転した際のテレビ番組を見たことがあります。その大学は下宿生が多かったことから、町から若者がいなくなり、活気が一気に無くなったという内容でした。

先日、神奈川県の神奈川大学キャンパスの跡地の売却交渉が難航、との記事を見ました。跡地所在地の住民は、新たに大学などの学校の誘致を望んでいるとのことですが、転出した跡地に入る学校を見つけるのは至難の業と言えます。

大学の跡地は広大な敷地を有し、立地のよい土地であれば興味を示す企業はあるかと思いますが、大学以外で使用するには行政の許可が必要で、民間企業も購入を躊躇っているそうです。

今回の大学の跡地、今後、どのように進展していくのか、売却された場合の売買価格を含め興味深く見守りたいと思います。

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