暗渠を含む土地の鑑定評価
2022-02-04
水路の存在は鑑定評価額に影響を与える要因であり、水路を介して道路に面している土地の場合、その水路の幅や専有許可の可否、水路に蓋をしてよいかの有無、占有料の有無、許可される蓋の長さなどによって土地の価格が変わります。
その水路の種類ですが、蓋のされた水路を暗渠、蓋のない水路を開渠といいます。また、道路には直接接しているものの、対象土地内に水路を含む土地の鑑定評価を行う場合もあります。その場合、その水路の位置や規模、対象土地の面積や形状などを考慮し、水路の存在が対象土地の有効利用に与える影響を判断して減価額を査定し、鑑定評価額を決定します。
先日、ネットで暗渠上に建てられた朽廃建物を自治体が取り壊すとの記事を見ました。記事によるとその土地と建物は未登記とのことですが、土地が公図に載っているのであれば未登記ではなくおそらく官地だと思います。不法占拠者による違法建築物である可能性が高いです。
建物が建築されたのは1958年頃、河川法に適用前とのことですが、公費を使っての解体とのこと、長年に渡って違法状態を放置してきた自治体の責任が問われます。
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