建築費とスターハウスのお話

2023-09-08

建物の建築費は延面積が同じであれば形状がシンプルなほど安くなる傾向があり、箱型の建物は壁面積も少なくて済み、屋根の施行も複雑ではないため施工期間も短いことが多いです。

先日、ネットでスターハウスの記事を見ました。スターハウスとは星形アパートの通称で、戦後、多く建てられた大規模団地の中に見られた共同住宅になります。

構造はRC造で、エレベーターはなく比較的狭い延面積のものが多いです。

このスターハウス、現在は老朽化が高層アパートへの建て替えが進んでいますが、確保できる延面積に対して必要な土地面積が大きく、また、構造が星形のため建築費がかかるため新建物の殆どが箱型になっています。

星形のスターハウスは名古屋にも多く存在し、平針住宅や鳴子団地などに多くありました。各戸、3方に開放窓を確保することができ、日照や通風に優れた住みやすい住戸だったと思います。

高度成長期に多く開発された住宅団地の建て替えが進む中、スターハウスの記事をみて昭和の時代を懐かしく思い出しました。

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