鑑定評価とスマホ写真のお話
2020-08-16
私が不動産の鑑定評価の仕事を始めた頃と今とでは、基本は変わりませんが、仕事のやり方の細かいところはかなり変わったと思います。便利になったといった方がいいかもしれません。
例えば、地図や資料が紙ベースから電子ベースに変わったり、実際に役所に行く代わりにHPで調べられたり、電話やFAXを使っていたのがメールになったり・・、本当に便利になりました。
そういえば最近、貴金属などの買取店が増えてきましたが、スマホの普及と関係ある、との記事を見ました。何でも、支店やフランチャイズ店から送られた品物の写真を本部の専門家が見て、査定しているからだそうです。写真だけで8割方査定することができるそうです。買取も売却も、一度も現物を手にすることなく終わることもあるそうです。机上調査のみの仲介査定に似ていますね。
不動産の鑑定評価は、収集した資料を基に実際に現地をみる必要がありますが、例えば、建物のみの評価で判断に必要な資料が十分収集できたのなら、写真を見ての評価も可能なのかな、とは思います。
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