商業施設との距離と不動産価格

2020-10-20

不動産の鑑定評価額と最寄り駅との距離は重要で、駅に近いことはもちろん、その路線と最寄り駅の性格、中心市街地駅までの所要時間、停車本数などを調べることになります。この駅距離の重要性はコロナ禍でも変わることはなく、以前よりも徒歩時間が短い土地の競争力が強くなっている印象があります。

駅距離ほどではありませんが、最近、スーパーなど商業施設との接近性も重視される傾向になってきました。現時点では価格への影響は少ないと考えられます。但し、都心などで車での移動が中心ではない地域や、郊外の住宅団地など買物利便性に劣る地域では価格形成要因としての重要性は増してくると考えられます。

先日、三菱地所マンションで移動店舗型サービスを展開するとの記事を見ました。新型コロナウィルス感染症蔓延のもと、特に都市部におけるマンション住民の食事需要の増大に対応するためとのことです。

今後は首都圏のマンションを中心にこのサービスを拡大していく予定とのことですが、高齢化が進み、スーパーマーケットが撤退した住宅地域などにも普及していくかもしれません。

愛知県・名古屋市の不動産鑑定士「松岡不動産鑑定士事務所」