火葬場予定地の鑑定評価額

2019-11-26

火葬場は忌み施設と考えられ、通常は市街地から離れた土地に造られるこが多いのですが、ごみ処理場と同様、新規に建設される際は反対運動が起こることが多いです。

京都府亀岡市でも、現在の火葬場が老朽化し能力が不足する可能性が出てきたため移設し新設を計画したところ反対運動が起きました。1審、2審とも市が勝訴したものの、公社の購入価格8億5千万円が裁判所の鑑定評価額より約3億円高かったことが問題を長期化させたとのことでした。8億5千万円、利便性もある程度考慮された広大な敷地なののでしょうか?火葬場予定地にしては高いという印象です。また、裁判所の鑑定評価額との差3億円も大きいと思います。

このような公的な土地買収の際、得てして不明瞭な価格決定がなされることがあります。移転は決まったこととして、市は買収額の根拠を市民に説明する義務があると思います。

愛知県・名古屋市の不動産鑑定士「松岡不動産鑑定士事務所」