30年後の不動産価格

2020-12-31

不動産の鑑定評価は、通常は現在時点の価格を求めることになっており、評価が可能と判断される場合は過去時点、将来の予測が難しい将来時点の鑑定評価は行わないのが一般的です。但し、収益価格を求める際、DCF法を適用するときは、所有期間(将来売却するまでの期間)の賃料や必要経費等の変動率を考慮し、価格を求めることになります。

先日、30年後の東京の不動産価格を予想、との記事を見ました。30年後、私は生きているかわかりませんが、見出しにはマンション価格はさおほど下落しないと書かれていました。やはり東京は人と物の中心、他の都市圏や地方都市が衰退する中、一極収集中がますます進んでいるのかもしれません。

とりあえず私なりの来年の不動産価格の動向を予想したいと思います。今回のコロナ禍で予想は難しいのですが、前半は住宅地は概ね横ばい、コロナ融資の高架が切れることから売り圧力が強まり下落が始まると予想します。商業地は新型コロナウィルスのワクチンの開発・普及、インバウンド需要の回復、東京オリンピックの開催次第といったところでしょうか。予想ができません。

最後に、一年間私のコラムを読んできただきありがとうございました。良い年をお迎えください。

愛知県・名古屋市の不動産鑑定士「松岡不動産鑑定士事務所」