都道府県地価調査のお話

2021-10-27

都道府県地価調査は、国土交通省が毎年7月1日時点の基準地の価格を発表するものであり、同じく国土交通省が発表する毎年1月1日時点の公示地価格とともに、土地取引等の指標として利用されています。

この都道府県地価調査ですが、ここ数年、新聞、テレビ等での報道が少なくなった印象がありました。コロナ禍前は、長期間にわたる金融緩和により大都市圏の地価は上昇、地方圏は下落傾向が続くものの下落幅は縮小、といった内容で、特に注目すべき点が少なかったからだと思います。

但し、今回の2021年地価調査は、コロナ禍が続く中で地価がどのように動いているかの注目度が高かったからか、ネット記事でも多く取り上げられた印象があります。住宅地ではリモートワークの普及による戸建需要の増加、商業地では飲食系地域とその他地域との明暗、投資物件の価格上昇、等以前とは違う特徴的な動きが見られました。

地価公示及び地価調査に携わる者として嬉しく思うとともに、社会的影響が大きいことを肝に銘じて、気を引き締めて鑑定評価を行わなければ、と思った次第です。これを機に、私たち不動産鑑定士の存在を、もっと身近に感じて頂けたらと思います。

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