Archive for the ‘不動産のお話’ Category
2026年アジア大会選手村建設が見送り
2026年に愛知県で開催予定のアジア競技大会、その大会に参加する各国の選手が滞在する施設、いわゆる選手村が建設費の高騰を理由に見送られることになりました。
アジア競技大会の選手村には、廃止された旧名古屋競馬場跡地が予定されており、大会終了後には再開発されることになっていました。この再開発計画も併せて見直されることになりそうです。
ちなみに選手村の代わりには、周辺ホテルの借り上げで対応するそうです。
建築費の高騰により選手村の建設断念、今回のようなニュースが今後、ますます増えていきそうな気配です。
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東京五反田の地面師詐欺事件の土地の現在
少し前、世間を騒がせた東京五反田の地面師詐欺事件のあった土地の現在を載せた記事を見ました。地上30階建てのタワーマンション予定地、現在は更地になっており、来年3月の完成に向けての工事が着工中です。
この土地は都心の超一等地、2000㎡の土地で、長らく旅館があったそうです。
このタワーマンション、最高価格の部屋は約3億6000万円、1億円を超える部屋も多数あるとのことですが、売れ行きはどのような状態でしょうか。気になるところです。
本日、2023年の地価公示も発表されましたが、このタワーマンションが完成している来年の3月の不動産市場、そして日本の、世界の経済がどうなっているのか、予想が難しいところです。
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住みづらいベッドタウンベスト3
様々なメディアで毎年企画される住みたい街ランキング、常連の街や市が上位に入る一方、新たにランクインしたり、予想外の市町が上位に顔を出したりと、私も楽しみしている企画ではあります。
先日、少し変わった企画で、大阪の住んではいけない新興ベッドタウントップ3、という記事を見ました。ちなみにこのトップ3、名古屋に住んでいる私にはまさに意外な結果となりました。
このランキングは、あるベッドタウンの専門家が発表したもので、特に投票やアンケートを行った結果ではないようです。
以前、「住んではいけない不動産のお話」という本がありましたが、今回は、住んではいけない、住みづらい街を企画したもので、発表者も少し勇気が必要だったのでは?と思いました。
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持ち家か賃貸か?
昔はよく、男は世帯持って、家を建てて一人前、といったものですが、最近は結婚もしない、もちろん家も持たない、という男性が増えてきました。
持家=マイホーム、高度成長前は都市部の郊外の土地であれば、普通のサラリーマンでも無理せず購入できる価格だったそうです。また、建築費も現在程高額ではなく、団塊の世代の方はマイホームを建てられた方が多くいます。
オイルショック後、不動産の価格も上昇を続け、バブル後、下落に入りましたが、アベノミクスによる金融緩和で普通のサラリーマンでは中々マイホームの購入を決断できないほど、価格は上がってしましました。
先日、度々論争になる、持ち家か賃貸か?の記事を見ました。首都圏の家に30代から50年住んだとの想定で、75万円、賃貸の方が家に支出する金額が安かったそうです。
この結果は2021年時点とのこと、不動産価格が上昇した現時点では、総支出の差はもっと広がり、賃貸の方がお得になっていると思います。
このような論争で思うことは、持ち家も賃貸も個別性があり、一概に比較は難しいのですが、賃貸不動産は家賃の安い物件に住むことも可能ですし、固定資産税や修繕費等がないことを考えると、やはり購入より賃貸の方がお得だと私は思います。
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市街化調整区域内の土地
市街化調整区域は都市計画法で定めらた区域区分であり、市街化を抑制する地域とされています。
市街化を抑制するということは、建物等構築物の建設等の開発行為が原則禁止又は制限されるということであり、区域区分が定められて以前から宅地であった土地や、公的、公共的な建物など法律で認められたケース以外、開発行為を行うことができません。
先日、市街化調整区域にプレハブの事務所を設置していたとして問題になった出来事がありましたが、プレハブであっても調区内には原則、建物を建てることはできません。
最近流行りの田舎暮らしをするために、地方の不動産を探す方が増えていますが、募集サイトなどで極端に価格が安い土地の場合、市街化調整区域で建物等が建たない土地である可能性が高いです。
不動産にお買い得はない、とはよく言われますが、価格が安いにはやはり理由があるようです。
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風水と避けた方がよい物件
昔から信じられている風水、何かを始めるときや、特に家を建てるとき参考にする方も多いのではないでしょうか?
先日、風水で運気を下げる物件の特徴として、高圧電線、病院、お墓、神社が近くにある、との記事を見ました。これらは不動産の鑑定評価を行う上でも、注意が必要になる施設になります。
高圧電線は、電線の下であれば建物の高さ制限があったり、健康にも悪影響がでると言われています。
病院、お墓などは人が亡くなること、亡くなった人が関係する施設なので、運気という面ではやはり良くないのかもしれません。
最後の神社は意外に感じる方がいるかもしれませんが、神様の通り道になっている可能性があるので、避けた方がよいそうです。
以前、神社の入口前に鉄塔を建てる工事に携わったことがありますが、工事前の地鎮祭も時間をかけて丁寧に行った記憶があります。
風水は環境はもちろん、敷地内の建物の配置や間取りにも影響があり、不動産を選ぶ際には考慮する必要がありますが、風水を意識しなくても、結果、風水から見てよい不動産であった、というのが本当によい不動産なのだと思います。
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コンテナカフェのお話
度々、このコラムで書いている3Dプリンターの家、建築コストを抑えられるため普及が期待されています。
一方、3Dプリンターの家のような自由度はありませんが、最近、海上コンテナで造られたお店や事務所を見かけることがあります。
海上コンテナは耐久性があり、密閉度も高いことから以前から倉庫として使われる方はいましたが、海上コンテナにドアや窓を付けて、電気などを引き込んで本格的な建物として利用されています。
私も以前、依頼者の方の事務所に伺った際、その事務所はコンテナを改造したものでした。ご自身で工事したそうです。
先日、海上コンテナでカフェをオープン、との記事を見ました。写真でそのカフェを見ましたが、お洒落な外観になっていました。
海上コンテナで造られた建物、今後は事務所や倉庫などに限らず、カフェや住居として使用する人が増えてくるかもしれません。
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地方商業地の衰退とイトーヨーカ堂の撤退
地方の中心都市の商業地であっても、大規模店は苦戦しているお店が多いようです。特に、人口が減っている地域では、撤退した駅前商業地の商業施設の空き期間が長く、新たな買い手も跡地利用もままならない状況が続いています。
先日、大手スーパーのイトーヨーカ堂が3年間で33店閉鎖する、との記事を見ました。かってはあちこちにあったイトーヨーカ堂、最近、見なくなったと思っていましたが、不採算店を中心にさらに撤退するそうです。
記事によると、専門店やネット通販との競争が激しく、苦戦が続いていたそうです。以前は各地にできた大規模ショッピングモールがライバルだと聞いていましたが、専門店がライバルとは意外です。
今回のイトーヨーカ堂の撤退は、地方経済、ひいては日本経済が衰退局面に入ったことを物語っていると思います。
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東日本大震災から12年
東日本大震災から早12年が経ちました。年々、メディアで取り上げられることも少なくなり、過去のことになりつつあります。
復興もかなり進んで、震災の傷跡が少なくなったことも要因だと思います。津波で流されたり、水に浸かったりして街が跡形もなく無くなってしまいましたが、土地区画整理事業なども進み、宅地が多く供給されたみたいです。
震災の当時の地価は、津波の被害を受けた地域が20%を超える下落を示した一方、それまでは人気のなかった地域が土地の無い高から異常な高値で取引されたりと、不動産市場も混乱を極めていました。
大量に供給された宅地も未利用地が多く残っていたりと、人も土地需要も少なくなっているみたいです。
災害の危険性のある土地に家が建ちつつあり、あの日を忘れてしまった方も多いようです。
もうあんな悲しいこと、二度と起こって欲しくない、強く思います。
亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。
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ファミリータイプの賃貸物件
不動産投資には様々なスタイルがあって、ホテルや都心の一棟オフィスビルなど多額の資金を投入するものもあれば、資産家の方がマンションやコーポを賃貸するもの、一時流行ったサラリーマンがワンルームマンションを購入して賃貸するものなどがあげられます。
また、Jリートも金額は小さいですが、不動産投資にあたると思います。
先日、ファミリー向け賃貸物件の家賃がさらに高騰、との記事を見ました。ファミリー向け物件とシングルタイプの家賃単価の差が縮まっているそうです。
以前は投資効率のよいワンルームの賃貸物件が多かったですが、最近は空室が目立つようになり、築浅であっても取り壊されて分譲されたり、ファミリー向けに建て直されるものが見られるようになりました。
最近のファミリー向け賃貸は、建築資材価格の高騰に加えて、競争力を高めるため設備や施工にお金をかけるため、建築費が高額になる欠点があります。
その建築費に見合う家賃がとれればよいですが、一部の富裕層による賃借や大手企業の社宅扱いでもなければ高額な家賃設定は難しいものです。
今後、持ち家を諦めた層によるファミリー向け賃貸の需要は増えると思われますが、実際に投資を行う場合は慎重な収益予測が必要です。
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