Archive for the ‘不動産のお話’ Category
新築マンションの成約率
空前の金融緩和の影響により、特に都市部を中心に新築マンションが乱立する状況となりました。名古屋市でも駅近や路線沿いの立地のよいエリアを中心に、老朽化した大規模商業施設やガソリンスタンド、路線店舗などが取り壊され、マンションになるケースが相次ぎました。
その間、新築マンションの売れ行きは好調で、人気のあるマンションだと即日完売するものありました。
ちなみに販売開始の初月までに契約率が70%超であれば好調、80%、90%なら絶好調と言われています。逆に70%以下だと不調、50%以下だと絶不調なのだそうです。
初月までに70%の契約が取れれば、竣工までに完売できる見込みが立つそうですが、それ以下の場合は売れ残り、そして値引して完売を目指すことになると思います。
地価や建築費、人件費の高騰による販売価格の上昇に加えて金利も上がりつつある状況下、新築マンションの成約率は不動産市場の動向を知る有力な指標であり、注視していく必要があります。
愛知県・名古屋市の不動産鑑定評価なら「松岡不動産鑑定士事務所」
駅近の目安は?
不動産鑑定評価の仕事していて、最近、不動産の二極化の傾向がますます強まっていると感じます。私の住んでいる名古屋市名東区でも、地下鉄東山線沿線、その中でも人気のある星ヶ丘駅、一社駅、藤が丘駅の駅近はびっくりするほどの高値での取引が見れら、郊外、特に最寄り駅までバスを使用する圏域は値頃感があり、価格も横ばい傾向に感じます。
先日、駅近の定義は徒歩5分以内、と書かれた記事を見ました。昔は徒歩15分以内であれば十分徒歩圏でしたが、最近は10分を超えると競争力が落ちる印象があります。
私は名東区内の同じ町内で引っ越しをしたのですが、駅徒歩約8分から約13分と遠くなりました。今は慣れましたが、当初、徒歩10分超の上、歩く時間が5分長くなったこと、辛く感じました。
ちなみにこの徒歩圏の定義も地域差があり、春日井市に精通している不動産鑑定士の方の話では、春日井市は徒歩20分でも十分徒歩圏とのことです。
ますます短くなる駅近の目安、日本人が忙しくなったのか、体力が無くなったのか分かりませんが、駅近物件が好まれる傾向はますます進んでいくと思われます。
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生活保護受給者向け施設のお話
所得の格差社会が進む中、失業や疾病などを理由に生活困窮者をなり、生活保護を受給する人が増えています。
収入が少なくなると、食費や住居費の支払いに困ることになり、名古屋市など大都市の場合、市営住宅など公営の住宅を優先的に割当て、家賃などを減額または免除して生活困窮者を保護しています。
但し、自治体によっては公営住宅がない、又は少ないなどを理由に、新たに生活保護受給者向け施設の建築計画がなされることがありますが、やはり反対の声はあるようです。
先日、京都で生活保護受給者向け施設の建設が近隣住民の反対や建築費の高騰を理由に断念された、との記事をみました。
反対の理由は色々考えられますが、居住環境の悪化の心配や、中にはこのような施設の存在による周辺地価への影響を懸念する人もいるようです。
私も不動産の鑑定評価の仕事の中で沢山の不動産を見ますが、やはり地価への影響はあると感じています。
公共の福祉と個人の財産権の保護、どちらも尊重すべきことであり、反対による建設中止は苦渋の決断だったと思います。
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反社事務所跡地に生活保護受給者向け施設
以前、反社会的勢力の事務所の売却について書きましたが、先日、福岡県にある反社会的勢力の事務所跡地に福祉施設を建設予定、との記事を見ました。
この施設は生活保護受給者向けの救護施設を含む3階建てを計画していましたが、建築費の高騰などがら落札が不落に終わったそうです。
市は設計変更や資金計画の見直し後、再入札を行う予定ですが、建築費が下がる見込みはなく、難航しそうです。
今回のケースは、建築費の高騰を理由に計画は一時ストップしましたが、利用方法に悩むことの多い反社跡地に福祉施設が建設されるケースが一般的になっていくかもしれません。
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築54年のビルの建て替え延期
建築資材や人件費の上昇により、建物建築費が高騰しています。私が開発業者の方から聞いた話では、商業ビルで以前の1.5倍~1.8倍、マンションで約2倍になった、との声も聞かれました。
先日、東京にある築54年のビルの解体・建て替えが延期になった、との記事を見ました。建築費の高騰で収益計画を見直す必要が生じたそうです。
建物は昭和の時代によく見られた1階ピロティー式の建物、先日、解体に入った名古屋の東山ビルに似た印象です。
2027年春の開業予定でしたが、2033年の予定に計画を変更したそうです。既に退去・移転したテナントもあり、所有者としても苦渋の決断だったことが伺えます。
建築費の高騰が収益性・事業採算性に影響を与える今回のようなケース、今後、ますます出てくるものと思われます。
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3Dプリンターで造られた階段
最近、3Dプリンターで造られたものが増えて気ました。製造業はもちろん家庭用でも安価で性能の用ものが普及し、趣味でフィギアなどを造ったり、デザイン性の良い小物などを販売する人もいるようです。
以前のプリンターは比較的小さいものを造るイメージがありましたが、最近は日本でも3Dプリンターで家が造られましたし、海外では大規模な建築物も造られています。
先日、3Dプリンターで造られた階段の記事を見ました。この階段は10段から成っており、モルタル製で一つのパーツが600kg超えの大きなものになります。
費用については書かれていませんでしたが、品質と耐久性に優れているとのことです。
私も趣味で3Dプリンターを始めましたが、自分でデザインした立体物が印刷されるのは中々楽しいです。
急速に普及し始めた3Dプリンター、家や建築物、記事にある階段なども3Dプリンター製が当たり前の時代になるかもしれません。
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神社の鑑定評価額
最近、お寺が売りに出された、とのニュースを聞くことがありますが、お寺の土地・建物よりも、宗教法人としての権利に需要があるように思います。
お寺の場合、土地は宅地評価できますし、建物も寺社を専門に扱っている工務店さんがあるように、建設事例も取得できますので不動産としての鑑定評価は可能だと思います。
一方、宗教法人の権利の鑑定評価は取引が少なく、取引があっても個別性があったり、また、事例が表に出てくるケースはほとんどないので、鑑定評価は困難、不可になると思います。
先日、山口百恵さんにゆかりにある東京・新宿の神社が売りに出た、との記事を見ました。ちなみにこの神社、お社と境内がある一般的な神社ではなく、4階建ての近代的な建物だそうです。
気になる募集価格は10億円超ですが、反響は上々のようです。
今回の神社の価格ですが、神社は移転予定とのことなので、土地・建物のみの不動産価格のようです。
建物はデザイナーズビルの趣で、外国からの引き合いも多いようですが、売却後、どのような用途に変わるのか興味深く思います。
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3坪の不動産が8000万円
高額での不動産取引が続く都心の一等地、その中でも東京・歌舞伎町は全国的な繁華街ですが、そこで土地面積3坪の木造建物が競売で8000万円で落札された、との記事を見ました。
建物の詳細は不明ですが、土地面積から建物も小規模なものと推測され、落札価格はほぼ土地の価格と考えられます。
この物件は新宿歌舞伎町の中でも特殊なゴールデン街と呼ばれるエリアにあり、主に外国人観光客から高い収益が期待できることから不動産需要が特に旺盛なのだそうです。
円安により海外からの旅行者が増える中、今後、ますますインバウンド需要を取り込んだエリアの地価が上昇していくものと思料されます。
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JR大垣駅前の再開発事業
私が住む名古屋市でも再開発は続いており、特に中区栄地区は再開発事業が多く計画されており、名駅地区との乖離が縮まるのでは、との声も聞かれます。
名古屋市以外でも西三河地区などでは再開発により街が大きく変化し、地価の上昇に寄与するケースがあります。
先日、岐阜県大垣市のJR大垣駅前の再開発事業で都市計画が告示された、との記事を見ました。
大垣市は岐阜県西濃地方の中心都市ですが、名古屋市から距離があり、かっての繁栄からは程遠い状況です。
今回の再開発事業では、2019年に閉店したヤナゲン大垣本店が含まれています。
人口減少が続く地方圏では駅近の中心市街地でもあっても再開発事業が苦戦するケースも見られ、今回の大垣市のケースは地方の再開発事業の今後を占う意味でも注目しています。
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建築費の高騰とリノベーション住宅
先日、建築費の高騰の結果、建物価格が上昇し、戸建住宅の売れ行きが鈍っている、との記事を見ました。ある不動産業者の方の話では、建築費が以前より500万円程度上昇しており、建物価格に転嫁できない部は土地や延面積を狭くして対応しているとのことでした。
一方、上昇する戸建住宅より割安感のあるリノベーション住宅に注目が集まっているとの声も聞かれます。古い戸建住宅やマンションをリノベーションすることで、新築のような建物になっているケースも見られます。
リノベーション住宅のメリットは、新築より安い価格で内装や設備などが新しい住宅に住むことができることですが、リノベーションでは対応できない水回りなどの配管が痛んでいるケースもあり、注意が必要だと思います。
最近では大規模なリノベーションにより室内の間取を変更するケースもあり、部屋を仕切る壁を取り払って広い部屋にするのが流行りのようです。
但し、室内の壁を取り払うと建物の強度が落ちることもあり、耐震性に問題が出てくるケースもあるので、間取りを変更したい、または変更した建物を購入した方は、一度、耐震性について詳しい業者の方に相談することをお勧めします。
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