ホテルやレジャー施設の鑑定評価額

2022-02-08

ネットで西武ホールでイングスが所有するプリンスホテルやレジャー施設など約30施設を売却検討との記事を見ました。売却額は1500億円程度とのこと、先日発表されたセブン&アイホールディングスのそごう西武百貨店の売却予想額も1500億円程度、どちらも高額な取引になることはまちがいありません。

ホテルの鑑定評価は、土地建物の再調達原価に着目した原価法(積算価格)と収益性及び投資採算性に着目した収益還元法(収益価格)を適用して鑑定評価額を決定しますが、デパートと違いホテルは実際の純収益(総収益-総費用)を把握することが可能であり、利回りについてもホテルリートの利回りなどを比較検討し、適正な利回りの把握が可能と考えれれるので精度の高い鑑定評価が可能であると思います。

一方、レジャー施設の鑑定評価ですが、映画館などは鑑定評価の方針も立てやすいですが、遊園地は十分な収益性の確保が難しく、また、施設の老朽化や陳腐化に伴う費用、修繕維持にかかる費用が多く、積算価格重視の鑑定評価額になると思います。

遊園地の鑑定評価ですが、現在、収益性がなく将来にわたって改善が見込めないと判断された場合、老朽建物及びその敷地と同様、施設や建物などの取り壊し最有効による鑑定評価額になるものと考えられます。

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