Archive for the ‘不動産のお話’ Category
コロナ禍の戸建住宅市場
新型コロナウイルス感染症蔓延の影響で激減した不動産需要ですが、戸建住宅に関してはコロナ禍前の水準に戻った地域も見られます、特に中心部や都心の需要が堅調です。
新型コロナウイルス感染症が蔓延し始めた当初、リモートワークの普及などによる郊外の住宅需要が旺盛などの記事も散見されましたが、一部都心への利便性に優れた地域を除いて、郊外の地価が上昇したとの話は聞きません。大手不動産業者の方が書かれた記事によると、戸建住宅の主たる需要者は共働き夫婦が多く、住宅ローン金利が安いこともあって中心部の住宅購入のローン支払いに耐えうることが理由だそうです。
郊外の住宅地の需要が増えているとの情報は、おそらく問い合わせが多かったとのことであり、実際の取引は限られていたのでは、と思います。
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日本商業開発の社名が地主へ
不動産関連の会社は、○○不動産、○○地所、○○開発、など不動産に関連する言葉入れた屋号が多いのですが、日本商業開発は来年1月10日より社名を「地主」と変更すると発表しました。
地主は、土地を貸す所有者、貸主を表す言葉であり、インパクトの強い名称ですね。但し、土地賃貸を業とする企業は多数存在するので、認知されるまで時間はかかるかもしれません。
今回の社名変更、社会的に成功した場合、似たような奇抜な社名変更が増えるかもしれません。
静岡市にテレワーク移住
最近流行のテレワーク移住、熱海と同じく静岡県内の東海道線の沿線ということで静岡市も問い合わせが増えているそうです。
静岡市は気候も温暖で、徳川家康も隠居して由緒ある街ですが、東京と名古屋のほぼ中間に位置しており、東京から新幹線通勤するとしても少し遠いです。また、家賃や物価は安くありません。
かなり前ですが、私の知り合いが豊橋から新幹線通勤を試みたことがありましたが、すぐに断念して名古屋にアパートを借りました。リモートワークも日本に定着するか未定ですし、コロナ禍が収束したら従来の会社勤務の社会に戻るかもしれません。遠くの知らない街に移住を決断するのは慎重に行うことをお勧めします。
熱海の不動産価格
何年か前、熱海市の別荘地にある不動産の価格調査をしたことがあります。その当時は圧倒的に売りが強く、程度のよい不動産が割安で手に入ると感じたものです。
現在はコロナ禍ではありますが、東京から比較的近く、温泉地としての魅力のある熱海市に注目が集まっています。老朽化した旅館に変わりお洒落な現在風のホテルに外国人を含む観光客が訪れています。
その熱海市での永住を考えている人向けでしょうか、ネット記事に熱海市の不動産価格の記事が出ていました。一つは戸建住宅、価格は1750万円、土地面積492㎡、建物は平成元年6月築、熱海駅からバスで40分と距離があるためかお手頃な価格になっています。
もう一つはマンション、熱海駅から徒歩10分と近く、築年の平成23年9月と比較的新しいためか、価格は6850万円と都心に近い価格となっています。
熱海市からであれば新幹線で移動できますし、リモートワークが可能であるなら移住先として候補地にあげる人が増えているかもしれません。
キャンプ目的の山の売買
コロナ禍でキャンプを目的に山の購入を考えている人が増えているそうです。おそらく相当熟達していて普通のキャンプでは飽き足らなくなった玄人肌の人だと思います。
ネット記事によれば、山の価格は1haの相場が30万円~80万円とのこと、自由に使えるプライベートキャンプ場がこの値段なら買う人はいると思います。売り手の所有者も、通常なら買い手がいない山を買ってくれる人がいる訳ですから取引は成立すると思います。
但し、不動産、特に山は手を入れないとすぐ荒れてしまいますので、現状販売であればそのままキャンプすることは不可だと思います。木々の伐採、草刈や整地、水や道路の問題などキャンプ場として使用するためには多くのハードルがあることを知ってから購入を決めるべきだと思います。
都心に近い戸建住宅のメリット
コロナ禍でリモートワークが普及する中、郊外の戸建住宅に注目が集まっています。郊外の土地は価格も手ごろであり、戸建であれば仕事場として使える部屋も確保できることが理由のようです。
一方、都心への利便性に優れた狭小戸建住宅の人気が高まっています。敷地は狭いですが、その多くが3階建てでありある程度の延べ面積が確保できること、通勤や通学に便利なことがあげられます。
あるネット記事によれば、都心に近い戸建住宅の需要増は、老後の生活、定年後に会社の転籍や派遣で職場が変わり、通勤の負担が発生する可能性を見越したもの、と内容でした。もちろん、敷地が狭い分価格は安くなり、価格が高騰したマンションを買うより手頃な買い物となります。
コロナ禍前に盛んに言われた定年後の都心回帰ではありませんが、医療や買い物など都心近くに住んだ方が便利なことは言うまでもありません。また、都心及びその近くの不動産は今後も資産価値が落ちにくいと考えられることから一時の流行に惑わされることなく慎重な判断を行いものです。
将棋の封じ手のオークション価格
先日、将棋の藤井聡太棋士の王位戦の封じ手がネットオークションに出品され、2250万の落札額で確定された、との記事をみました。
封じ手とは将棋の中断時将棋・囲碁などの対局で、勝負がさしかけや打ちかけになる時、その日の最後になる手を打たずに紙に書き、再開時まで封をしておくこと、とありました。藤井聡太棋士の次の手が書かれた紙、ということでしょうか。やはり時の人、高額な落札額となりました。
オークション、昔は中古車や絵画、美術品など限られた業者の人が参加するイメージでしたが、ネットオークションの普及で不特定多数の人が参加できるようになりました。官公庁オークションでは、不動産もオークションで売買されています。
不動産の鑑定評価をしていると、イメージと実際に現地で見た事実と違うことはよくあります。このような理由から、私はネットオークションで不動産を購入できる自信はありません。
ネットオークションは普及していくと思われますが、どのように出品物の詳細を正確に伝えるか、偽物や瑕疵のあるものを排除するかなどが今後の課題になると思われます。
駅から離れた高級住宅地域
高級住宅地域の定義は決まっている訳ではありませんが、土地価格比準表の文言などでは、「従来から名声、品等が高い地域」とされています。従って、大都市圏などでは、武家屋敷の跡地が多い地域、名古屋ですと白壁や主税町、菊坂町、南山町などでしょうか。全て、地下鉄駅から徒歩圏で、白壁と主税町は栄まで歩くことも可能です。
地下鉄駅との関連ですが、瑞穂区や昭和区の住宅地域、蜜柑山や陽明町などは、学校区もよく、従来から品等の良い住宅地域として知られていましたが、地下鉄名城線の環状化で一層、その評価が高まった感があります。一方、品等はよくても駅から遠いため、価格が割安な住宅地域もあります。やはり、名古屋の高級住宅地域は駅から近いことが条件のようです。
先日、都内のお金持ちが住む駅から離れた街、がネットで紹介されていました。移動にはタクシーを使ったり、隠れ家的な街、として好まれているようです。東京のお金持ちは、芸能人や大会社の社長さんが多く、あまり鉄道を使わないので、駅近にこだわらないのかもしれません。
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